a fragrant olive【ONE PIECE】
第7章 壊された平穏、奪われた幸福
その日の夜、両親に就寝の旨を伝えて部屋で寝ていたが途中目が覚めてトイレに向かっている時、両親の部屋から光が漏れていることに気づいた。
私は気になって部屋のドアに耳をつける
『政府は何を考えてるんだ…!この島の花を調査したいから研究所を建設するなんて…』
父の声、少し怒っているように聞こえる。
『島の人も言い伝えがあるから大反対、私たちだってこの島の花達を実験に使われるのは反対よ』
両親の言葉を聞いて思い浮かんだのは昼間、花畑で出会ったあの男。
花を抜こうとして私が慌てて止めた。
あの人が何かしたのだろうか。
『最後はあっさり引き下がったけど…大丈夫かしら』
『わからない…何もなければいいのだが…』
私は父のその言葉を聞き、急に怖くなり自分の部屋へ行きベッドの中に潜った。
きっと、私がいない間に島のみんなと何かあったんだろう。
私が帰った時には船はいなくなっていた。
母に聞いても、私は気にしなくていいと話すだけ。
何も起こりませんように
私はそう念じながらいつの間にか眠りについていた。