第15章 【豊臣秀吉】温泉へ行こう【R18】
翌日。
普段よりも目覚めるのが遅くなってしまった桜姫。
隣にいるはずの秀吉がおらず慌てて起き上がる。
窓辺で煙管をふかしていた秀吉は、寝室から物音がしてそちらへ顔を向けた。
「おはよう」
優しく彼女に声を掛けると、ニコニコしながら桜姫が飛びついてくる。
「おはようございます。秀吉さんがいないから……」
「寂しかったか?」
頷く桜姫に口づけをして、すぐに唇を離した秀吉は煙管を置くと、もう一度彼女をしっかりと抱き留めた。
「昨日は無理をさせたか?」
「平気……とっても幸せだったよ」
頬を染める桜姫には、いつでも理性を崩されそうになる。
優しく頭を撫でながら、今日こそはゆっくりしようと心に決めた秀吉であった。