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人生は常に事件に満ちている【コナン】

第11章 緋色の真相 【安室/公安男】



安室はとあるトリックについて話し始めた。それは死体すり替えのトリック。とある男が、自分が死んだと見せかけるために別の男の死体を使ってその場をやり過ごした。その陰には協力者の女と、ある少年の姿。そこまで読んだ安室は、後はその少年の周囲を探ればその死を偽造した男の居場所がわかると言った。そして、その男が消えた直後に現れた昴を怪しんでここに来たというわけだ。その洞察力と推理力は賞賛に値するだろう。彼は「連絡待ちです」と言ってスマホをテーブルの上に置いた。
「現在、私の連れがあなたのお仲間を拘束するべく追跡中…。流石のあなたもお仲間の生死がかかれば…素直になってくれると思いまして…。でもできれば、連絡が来る前にそのマスクをとってくれませんかねぇ…沖矢昴さん…」
安室の口元には、確信を露わにでき、〝彼〟を追い詰められる喜びを表すかのように笑みが浮かんでいた。
「いや…FBI捜査官…赤井秀一!!」
「…」
昴はしばし沈黙した。そしてその手は、マスクへと。







来葉峠。赤井秀一の死を怪しんだ彼の仲間達が、彼が死んだ場所を調べるためにここに来るであろうと踏んで待ち伏せをしていた。車でバリケードを張り、通行止めにする。その陰に潜んでやつらを迎えうった。
「来ました!」
車のライトが彼らを映す。そのまま拳銃で隊やを撃ち抜こうとした時だった。
「何!?」
タイヤを岩にかけて車体を斜めにし、そのまま走行。やつらの乗った車はバリケードの隙間を抜いて走って行った。
「…やるじゃないか」
に、と彼の口元に笑みが浮かんだ。








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