第4章 Happily ever after②ある日の夢〜家康〜
「っ家康?」
「サラ。やっと起きた。
こんなとこで寝てたら風邪ひくよ。」
「あっ、やっぱり夢だったんだ。」
心なしか残念な気持ちで呟くと、
「サラ、すごいいやらしい声出してたけど、どんな夢みてたわけ?」
家康がからかうような笑みで尋ねた。
「えっ、うそっ⁉︎」
一気に耳まで赤くなったのが自分でもわかった。
「俺の名前も呼んでた。」
なんて答えていいのか、何から説明すればいいのか、迷っていると。
「夢で見たこと、全部教えて。」
私の耳元で艶っぽく家康が囁く。
「っ........、あのね。」
観念した私は、夢の中の事を家康に話した。
話し終えた後、恥ずかしすぎて俯いていると、
「分かった。」
家康はそう言って私を抱き抱えて文机まで行き、
「500年後の仕事場がどんなのかは分からないけど、
その夢の続きをここでしてあげる。」
文机の上に私を押し倒し、深く深く口づけをした。
「いっ、家康?」
ビックリして家康の胸を押すと、
「夢以上の事してあげるから、覚悟しなよ。」
熱のこもった瞳で告げられ、
私たちは、夢以上の甘い時間を過ごした。
終