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武将達との恋物語

第2章 口づけの先 〜伊達政宗〜



「はぁー。やっちまった。」

政宗の隣で眠るサラの顔を見ながら政宗がぼやく。

「優しくって言われてたのにな。
見事にがっついちまって。
ったく、元服前のガキかよ俺は。」

嬉しさのあまり手加減を忘れ、
サラが意識を手放すまで貪るように抱きつくしてしまったことに
苦笑する政宗。

「お前があんまり可愛いこと言うからだぞ。」
愛おしげにサラを見つめその鼻をつまむ。

「ん.....」
サラが目を覚ます。

「あっ、政宗。あれ?私寝ちゃったの?」
意識を手放すなんて、初心者のサラには分かるはずもなく。
いつのまにか寝てしまっていた自分にびっくりするサラ。

先ほどのありとあらゆる情事が政宗の頭を巡ったが、

「まぁあれだ。俺がよかったからだろ?」
自分ががっついたせいだとは言えず誤魔化す。

「えっ、.......あっうん。
ちょっとだけ痛かったけど、そう.........なのかも。」

恥ずかしそうに布団に潜りサラは言葉を続けた。

「政宗。」

「ん?何だ?」

「優しくしてくれてありがとう。」


「っ、..........。」
何だか罪悪感を感じながらも、
政宗を信じて疑おうとしないサラの純粋さに
政宗の理性は再び崩壊した。


迷う事なく布団をめくり上げ、
真っ赤になったサラの顔を振り向かせ、口づけをした。


「まさ.....むね?」

ポカンと政宗を見上げるサラに、
まるでいたずらっ子のように
政宗は口の端を上げニヤリと笑うと、

「悪ぃ、サラ。次も優しくできそうにねぇ。」

「えっ?次もって、どういうこ......あっ.......」

考える間も無くサラは再び組み敷かれ、
再度、意識を手放すまで、その身に政宗の愛を感じたのだった。












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