ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】
第19章 ・・・そして
―――そして一年後
私とエルヴィンは無事結婚し、挙式もして一軒家を買った。
ラウリィの名誉もエルヴィンが回復してくれた。
ダリウスさんに挨拶を済ませ、
エルヴィンの友人のナイル・ドークさんが
薦めてくれた素敵な教会で式を挙げた。
式に呼んだのは、ダリウスさんと私を養女にしてくれた
雑貨屋の老夫婦、教会を紹介してくれたナイルさん一家、
プロポーズ時にいた調査兵の方々という面子だった。
白いタキシードを着たエルヴィンは鍛え抜かれた
肉体の良さが透けて見えて凄く格好良くて、
私は赤面しっぱなしだったと思う。
とても楽しくて温かい挙式だったなぁと今でも
思い返しては頬が緩む。