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ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第18章 今後のあり方





「ありがとうございます。結婚式を挙げたいです」

「良かった。では2人でどこで挙げるか探さないとな。
結婚式を挙げた事がある友人がいるから、
そいつにでも聞いてみようかな」


楽しそうに笑うエルヴィンさんに釣られて私も微笑った。


エルヴィンさんとこんな会話が出来るなんて
本当に楽しい。
他愛の無い会話でも幸せだ。

それもこれも色々な人のお陰だと思っている。

「エルヴィンさん、一緒にダリウスさんの所へ
行って結婚の報告をして頂けませんか?」


ダリウスさんは私にとって血は繋がらないけど
父親のような存在だ。

私が貴族の家から逃げ出せたのも彼のお陰だし、
挨拶するのが当然の礼儀だろう。

そう思って提案したら、何故かエルヴィンさんの顔が
曇った。


「・・・そうだな・・・。君を今まで
守ってくれた存在だ。挨拶に行くのは当然だな」

「嫌・・・ですか・・・?」


ニュアンス的にエルヴィンさんが乗り気で無いのが
わかったので大丈夫かな?とは思ったものの、
一緒に行ってくれると言う。


「避けては通れない道だというのはわかっている。
だが、正直ダリウス氏は苦手だ。君が死んだと
思ってしまった勘違いも彼の意地悪が発端だし
俺は恐らく今後いびられるだろう・・・」


あれは舅のような存在になるだろうなと
力無く笑うエルヴィンさんに
「私が絶対守りますから!」と奮起して、
一緒に挨拶に行く事になった。




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