第3章 原作編《入学〜USJ》
紫沫SIDE
病院に検査入院をしてから1週間。
警察の人とある人達が私の面会にやってきた。
「やぁ、雪水さん。あれから体調はどうだい?」
「塚内さん、こんにちは。体調は特に問題ありません」
「やぁ、初めまして。私の名前は根津。雄英高校の校長先生さ!」
「初めまして、雪水さん。雄英で教師をしているミッドナイトよ。」
ミッドナイトは見覚えがあった。
確か18禁ヒーローと呼ばれている人だ。
にしても、何故雄英高校の先生がここにいるのだろうか。
「…初めまして」
「俺も雄英で教師をしている」
「イレイザーヘッドは先生だったんですね…この前はお世話になりました」
「気にするな」
「今日ここへやってきたのは今後の君の生活についてなんだ」
「…どうなるんでしょうか?」
両親はもういない。
親族は母方の実家があるけれど、最近は絶縁状態になってしまっている。父方の祖父母は既に亡くなってしまっていた。
それに、この制御の効かない"個性"をそのままにしていいのだろうか。
「君自身いきなり色々あってなかなか気が休まらないと思うんだけど、いつまでも病院で入院しているわけにもいかなくてね。そして、君はまだ学生の歳だ。それに"個性"もそのままという訳にはいかないだろう?」
「はい…」
「それでね、学生の本分を全うしながら"個性"の制御を覚えてもらう為に、雄英高校のヒーロー科に入学してもらうことになった」
「え…、あの、雄英ですか…?」
まさか自分が雄英高校に入学する話とは思っても見なかった。
でも、受験もしていなければ、既に他の学校を受験して合格している。
まぁ、合格に関しては取り消しになっていてもおかしくはないけれど…。
「今の君では無闇に"個性"を使う事が出来ない。それではいつまで経っても制御なんて覚えられないだろう?それに、いつまた暴走しないとも限らない。そこで、相澤先生が担任をするクラスならば何かあった時に対処が出来るということで君の入学が決まった。それに、座学に関して君は優秀な成績だったらしいね」
「勉強はしていましたから…」
「そういう事だ。今後は俺がお前のお目付役ということだ」
「何から何までご迷惑を…」
「これが一番合理的だと判断したからだ。しかし、その分しっかりと制御の仕方を覚えてもらうぞ」
「…よろしくお願いします」
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