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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第12章 原作編《デクvsかっちゃん》


紫沫SIDE


攻めの一撃から一転、緑谷君は何度も立ち向かって攻め込んで。
足技ばかりを使っていた中、ここぞというタイミングを見計らっていた様に拳を構えるそぶりを見せた。
そしてーー…

「使えないとは言ってない!」

緑谷君は左手を大きく振りかぶり、爆豪君の右頬目掛けてストレートをぶちかます。
その拳は見事に食い込み、片頬が中央に寄って変形してしまうんじゃないかという思う位爆豪君の顔を歪ませた。
間違いなく渾身の一撃を喰らったその身は大ダメージを受け倒れると思われたその時。

「敗けるかあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

咆哮と言うに相応しい気合いの叫び声が響き渡る。
激しい攻防戦に於いて、一瞬でも相手を上回った方に勝機は巡り。
先にその気配を見せたのは緑谷君だと思った。
でも更にその上を爆豪君は、ほんの少しでも、例えそれが微々たるものだとしても、間違いなく超えて。
空中にいた二人が地上に姿を見せた時、地に背をつけていたのは緑谷くんだった。

「ハァッ、ハァッ」
「ガハッ、ゲホッ」
「ハア…ゴホッ…ハア…俺の勝ちだ」

この時、私は初めて爆豪君をカッコイイと素直に思った。
それは焦凍君に対して抱く気持ちと何処か似ている気がして…
焦凍君以外の異性に対してこんなにも純粋にその気持ちを抱くのは初めてだった。
けどそこには決して好きとか、そういう恋情はなくて。
唯ひらすらに憧れと敬慕する想いからくるものだった。

「オールマイトの力…そんな力ァ持っても、自分のモンにしても…俺に敗けてんじゃねぇか。なァ、何で敗けとんだ」
「ゲホッ…ハァ…!」

見るからに二人とも満身創痍で、長い様でいてあっという間の攻防戦は終焉を迎えていた。
最後まで見届けたられたのなら姿を見せる事なく去るべきだろうかと、一歩足を後ろへ引こうとしたところへ。
私でも爆豪君でも緑谷君でもない、大人の声が耳に届いた。


「そこまでにしよう。二人共。悪いが…聞かせてもらったよ」

仰向けになる緑谷君に跨る爆豪君の背後から姿を現したその声の正体はーー…

「オール…」
「マイト…」

その人の登場に爆豪君はその場から立ち退き、緑谷君は半身起こし。
事の発端と関係ないとは言えない人の登場に私の足は去ることを忘れてその場に踏みとどまっていた。


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