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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第10章 原作編《入寮〜圧縮訓練》


轟SIDE


まだい草の残り香がする室内に入り、就寝するつもりで敷いていた布団の上に組み敷く形でその身を横たわらせた。
見下ろした先で重なる瞳が色情を宿している。

「手加減、できないかもしれねぇ…」
「…できなくても……いい」

物欲しそうな表情で、向けてくる一途な眼差し。
それを、無自覚で晒してくるから質が悪い。

「無闇に煽るなよ…余裕、ねぇんだぞ」

言葉を交わすのはもう充分だと、口を塞いで。
欲望のまま舌を絡めて噛み付き、唾液が溶け合うのも厭わずに口内を侵した。
苦しいのか、紫沫の喉奥で鳴き声がする。
今更優しくなんて手遅れだ。
右手を服の中に忍ばせて柔らかな膨らみを手の平で捕らえると、小さな身体がビクッと小さく跳ねた。
五指全てでその感触を味わいながら。
口内を堪能した口が次に求めたのは歯を立て型が残るまで酷く噛り付きたくなる甘美な首元。
そこに何度も残しては消えていくシルシを飽くことなく刻み込んで。
朱殷色した痕の上を舌でなぞり、這い上がった先に辿り着いたのは紫沫の身体に触れる事で知った性感帯の一つ。
音を拾う為の穴の中へと侵入し、鼓膜に直接響かせた水音はどんな音色をしているのかと。
興味本位で態とらしく音をぴちゃ、くちゅ…と際立たせる。
それは俺の聴覚をも刺激して胸に灯った熱は下半身にまで及び始め一点へと収束していく。

「ぁっ…ん、ャ…」

序章に過ぎない今はまだ小さな鳴き声。
膨らみを守る下着を服ごとたくし上げ、その頂にある小さな蕾を指で弾けば鳴き声は一段上がる。
逆側の蕾に舌を這わせればもう一段。
俺の手で、指で、舌で。
触れる毎にその鳴き声は一段また一段と上がり続け。
回を追うごとに艶かしさと音量を増して。
赴くままに鳴かせたいと思う傍ら、ここが寮の一室である以上は両隣にも聞こえてしまう可能性が頭を過る。

「ッあ、ん…ンんっ…」

この部屋で既に何度か事に及んでいたから学習したのか。
何も言わずとも自らの手で口を抑えていた。
それならば俺は紫沫の身体を隅まで知り尽くそう。
身に纏う邪魔な物を剥ぎ取りながら。
跳ねる身体と漏れ出しそうな声もお構い無しに。
全身をくまなく愛撫という方法で探求する。
その証に首元同様に朱殷色した痕のシルシを刻み込んでいきながら。

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