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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第9章 原作編《神野事件》


轟SIDE


生理というのになったらしく行為を途中でやめざるを得なくなったのだが。
一度反応を示すとすぐには収まらないものが男にはある。

「焦凍君、あの…何かあたって…」
「…わりィ」

こればかりはどうしようもないと。
収まるまで身を引こうとした、その時。

「…あのね、私に出来ることってある?」
「は?」
「生理だから、その、エッチは出来ないけど…他にも方法は…あるんだよね?」
「…意味、わかってんのか?」

確かに方法がないわけではない。
しかしそれは女性にとってあまり好ましいものではないと、たまたま姉さんが見ていた雑誌で目にした事がある。

「えと、一応?そういうことが、あるっていうのは…でも、どうしたらいいかは、わからないから…うまく出来るかは、わかんないけど…」

その言葉を聞いて、期待をしている自分がいることに少しだけ嫌気がした。

「…無理すんな。少しすりゃおさまる」
「…やっぱり、私じゃダメ、だよね」
「そうじゃねぇ。紫沫が嫌なことはさせたくねぇだけだ」
「私……焦凍君なら、いいよ?」

必死に保とうとした理性は、いとも簡単に崩されて。
正直収まる気配はなく、それどころか否定しては繰り返される誘惑に主張が激しくなる一方だ。

「本当に、いいんだな?」
「ぅん…」

俺自身経験があるわけではない為どうすれば負担をかけずに済むのかはわからない。
取り敢えずベッドに腰掛け、紫沫は床に座る形を取ったはいいが。
腰の辺りからこちらを見上げているだけの姿でさえ煽っているように思えてならない。

「あの、もし、間違ってたりしたら、教えてね?」
「…ああ」

ゆっくりとぎこちない動作でズボンの中に隠されていたソレを露わにすると。
一瞬、紫沫の動きが止まった。

「やめるか?」

眼前に晒してしまった以上、後戻りさせるつもりはないと思いながら。
口ではそれを隠すように言葉を発していた。
けれど紫沫は無言で首を横に降ると、恐る恐るソレに手を伸ばし始め。
指先が触れた瞬間、感じたことのない感覚が俺を襲った。
そのまま両手がやんわり包み込むと何かを確かめるように緩やかに動き始め。

「…おっきぃ…」

独り言に近い呟きが聞こえた。
深い意味などないとわかっていても、男にとってそれは殺し文句以外の何物でもなかった。



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