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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第8章 原作編《林間合宿》


轟SIDE


2人を攫った敵を追いかけるも逃げ足が速く差が開いていく一方だ。
そこへ緑谷が麗日と蛙吹の"個性"を使って一気に追いつく提案を出す。

「いいよ、つゆちゃん」
「必ず二人を救けてね」
「おっおおおお…おおおおおお!?」
「!?」

蛙吹の舌で投げ飛ばされるとすぐに敵の姿を捉え、勢いのままそいつを下敷きにして着地をする。
何とか敵を捕獲出来たと思ったのも束の間、着地した先には複数の敵の姿があった。

「Mr.避けろ」
「!了解」
「バッカ、冷たっ!!」
「うあ゛!!!」
「ぎゃあ!!!」

敵の1人が青い炎を繰り出しそれを避ける為に捕獲した敵から手を離してしまう。

「死柄木の殺せリストにあった顔だ!そこの地味ボロ君とおまえ!なかったけどな!」
「チッ!!」
「熱っつ!!」

息つく間もなく避けた先には別の敵の姿がありすかさず氷結で攻撃を遮った。

「二人とも、逃げるぞ!!」
「…!?」
「今の行為でハッキリした…!"個性"はわからんがさっきおまえが散々見せびらかした——…右ポケットに入っていたこれが常闇・爆豪だな、エンターテイナー」

障子がビー玉のようなモノを二つ持っている。

「障子くん!!」
「——ホホウ!あの短時間でよく…!さすが6本腕!!まさぐり上手め!」
「っし、でかした!!」

2人を取り戻すことに成功したのであればここに長居は無用だと引き返そうとした先に、見覚えのある黒いモヤ状のモノが現れ行く手を阻まれる。

「ワープの…」
「合図から5分経ちました。行きますよ、荼毘」
「まて、まだ目標が…それにアイツも」
「ああ…アレはどうやら走り出す程嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう。悪い癖だよ。マジックの基本でね。モノを見せびらかす時ってのは…見せたくないモノ(トリック)がある時だぜ?」
「ぬっ!!?」

突如として障子の手中にあった2人だと思っていたモノが氷へと変化し、目的のモノは敵の口の中に隠されていた。

「氷結攻撃の際に「ダミー」を用意し右ポケットに入れておいた。右手に持ってたモンが右ポケットに入ってんの発見したらそりゃー嬉しくて走り出すさ」
「くっそ!!!」
「そんじゃーお後がよろしいようで…!?」

敵がモヤ状の中へと消えて行くところに、草陰から出てきたレーザーが直撃したことで口の中にあったモノが零れ落ちたのが見えた。


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