第7章 原作編《夏休み》
轟SIDE
その柔らかな感触は何度味わっても俺を虜にしてやまない。
紫沫の口からは小さく甘い声が漏れ始め、己で体を支えられなくなっているようだった。
このままでは後ろに倒れてしまいかねないと。
襟元を広げていた手を衽へと沿わせ軽く捲り上げて。
頼りないその身体を抱き上げ俺の膝の上に座らせた。
「この格好は流石に…っ」
跨るように座らせる為に上前まで捲ったことで。
左足は殆ど晒された状態になっている。
流石に恥ずかしかったのか抗議の声を上げているが、
ある違和感に気付きそちらが気になってしまった。
「…もしかして、下、履いてねェのか?」
ギリギリ隠れている為定かではない。
しかし膝に当たる感触が妙に生々しくてそんなことが頭をよぎる。
「っ履いてるよ!……一応」
「一応っつうのはどういうことだ?」
「…睡さんが、普通の下着だと、ラインが見えるかもだからって…ラインがわからないのを渡されて…」
大人しく白状はするもののどんどん小声になっていき途中で口を噤んでしまう。
「言いたくないなら構わねぇが、どんなのか気になるな」
「ちょっ!待っ…!!」
制止される前に下着を身につけているであろう箇所へ指を這わせれば。
後部へ向かう程布の面積が少なくなっているようだった。
「なる程、こんなの風になってんのか…つうか、ココ濡れてる」
「っ!?」
正体を確認するつもりが湿らせているとわかり、這わせた指で下着の上から秘部の割れ目を撫でると。
紫沫の身体が跳ね上がった。
全てを脱がせられない体制の為少し下着をずらせば、布地が少ないことで容易く秘部は露わになる。
直接触れると更に反応は顕著になり。
花火の音に混じって、水音と嬌声が鼓膜を刺激した。
「ァっ…や、ン…っ」
「外なのに声だしていいのか?」
その言葉に反応したのか。
指を濡らす愛液が更に溢れ一層厭らしい音を奏でる。
「ゃっ…だ、め…ん゛」
身体は素直に反応しているのに。
必死に声を抑えようとする姿のギャップに。
嗜虐心というものが芽生えた気がした。
「紫沫のエロい声、誰かに聞こえちまうかもしれねェな」
ここを訪れる者がいないとわかっているのにそう口にしながら。
割れ目を撫でていた指を秘部の中へと差し入れる。
濡れて滑りの良くなっていたそこは簡単に侵入を許した。
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