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保健室の慧先生。

第1章 始業式の日


私、川西もなは、2〜3年ほど前から学校へ不登校気味の、高校2年生。


2〜3年くらい前だから、不登校になり始めたのは、中学2年生くらいの時だと思う。


不登校になってしまった理由は自分でもイマイチわかっていないけど、とりあえず学校に行きたくなくて。
でも一回休んでしまうと、罪悪感と他人の目が気になって、学校へ出向くのがとてつもなく嫌になった。


そんな私が、無事こうして高校に入学することが出来たのは何故なのか。

私自身の努力の成果も一部はあるかもしれないが、家族や周りの人の協力があったことが大きい。



別に、格段レベルの低い学校を選んだわけでもないし、通信制の高校というわけでもなく、ごく普通の公立高校。



中学3年生の夏。
母から急いで学校に行く必要はないから、せめて高校には進学してほしいと、今にも泣きそうな顔で言われた。

私だって、こうなりたくてなっているわけではない。



悩んだ末、外に出るのはまだ難しいから、家庭教師を雇ってほしいと頼むと、母はすぐに家庭教師を雇ってくれたらしく、家庭教師による個別指導は、そのすぐ翌日から始まった。



家庭教師がたまたま当たりだったのかもしれないが、勉強もそれなりに出来た。


家庭教師とほぼ毎日勉強をして、いない時間は問題集や過去問に当てて、かなり自分を追い込んだ結果、見事部屋からほとんど出ることなく、こうして、公立高校に受かることが出来たというわけだ。


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