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絶望の果てにあるもの

第1章 幸せを掴むとき




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「だって…破道だってまともに的に当った試しがないじゃない。」

『そうやねぇ…だから…親の権力で入ったと思うわけやな?』

「そうとしか考えられないじゃない?アンタの父親はあの市丸副隊長なんでしょ?」

1人の女子生徒が言った言葉にまわりの生徒たちが騒ぎ始めた。

『だからなんやって言うんや?そんなん関係あらへんやろ?アンタらかて…貴族のお嬢様方や。裏口入学でもしたんやないの?斬術なんかはあたしに負けたんやなかったっけ?それに、あたしは正真正銘、前妻との子供やし。ほかの隊長さんらのお墨付きもあるんやで?根も葉もない噂は困るなー?』

レンは女子生徒をバカにしたように言った。

「由緒ある貴族の私が裏口入学するわけないでしょ!!アンタさぁ…バカなんじゃないの?このあたしを怒らせるなんて!!」

女子生徒はそう言うと…腕につけていたアクセサリーを取って霊圧を上げた。

まわりの生徒は苦しそうにしている。
しかし…レンは…
『へぇ?凄い霊圧なんやねぇ?さすが、貴族のお嬢様やなぁ?』

「なんで…アンタは平気なのよ!!」

『もう…止めといたほうがええよ?みんな…苦しそうにしとるよ?』

「うるさい!!」

『はぁ…。』

女子生徒は駆け付けた教師によって止められた。
何故か相手の貴族のお嬢様は呼ばれずにレンだけが職員室に呼ばれた。
レンにとってこれが日常。














「何故…こんな事になったんですか?市丸レン。」

レンは今…職員室に呼び出されている。

「あの子があたしに…“父親が副隊長だから…その権力を使って特進クラスに入った“って言うたのが始まりであんなことになりました。』

「そうですか…分かりました。教室に戻りなさい。揉め事ばかりではお父上の肩書きが台無しになってしまうよ。君も言動には気をつけなさい。」

『はい。』

レンは職員室から出て行った。

『アレ?なんで君らがおんの?早くご飯食べんと次の授業に遅れるで??』

そこには…恋次、イヅル、雛森がいた。

「レンちゃんをむかえに来たんだよ♪一緒にご飯に行こうよ!」
雛森がそう言って微笑んだ。

『そうやったんか♪おおきに♪ほな、いこか♪』
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