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絶望の果てにあるもの

第22章 おびき寄せ


「うるさい!うるさい!みんなして…みんなして…あたしから全部奪っていく!あたしを利用する!!阿散井副隊長の事だって!あたしが最初に好きになったのに!レン隊長なんて!阿散井副隊長の流魂街時代なんて知らないくせに!あたしより好きになって貰って…あたしより愛して貰って…嫌われたらいいと思ったのにっ!!なんでよ!!なんで…色欲ボケになってもなんで愛せるの!?」

「莉緒!!よく聞け!死神かて元は人間や。人間はなぁ…ホンマに好きな相手やったらどんな姿でも愛おしいもんや!どんなにケンカしたって怒突きあったとしても…お前に欠けとるんはなぁ人の気持ちを考えることや!レンがどんな想いでお前に接してきたか分かるか?斬魄刀を通してお前の気持ちも分かってたはずやのに…それを誰にも言わずに知らんふりしてたんやで?その気持ちが分からんっちゅうんやったら…四十六室が許しても俺は許さへんぞ!」

「望むところよっ!知らねぇよ!んなもん!」

莉緒はそう言って平子に向かっていったが……
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