第22章 おびき寄せ
『やっぱり…するしか…よし!マジックミラーみたいな結界はります!!あたしの霊圧が抑えきれんくなったら…壊れるやろうし…』
ってなわけでレンと恋次はレンの張ったマジックミラーの結界の中にいる。
『あの…な…恋次…恥ずかしいけど恋次とするのもう怖くないし…』
「お前…レンじゃねぇな?」
恋次はそう言って溜息をついた。
『っ!?』
「当たり前だろ?何年、レンと一緒にいると思ってんだよ。戻って来いよ…レン…」
死覇装の袴のほうを脱がせようとする恋次にレンが顔を赤く染まらせて抗議するがかなうはずもなく。
『んっ…っ…』
恋次はレンの舌を絡めるように深く口付けを繰り返す。
レンは突然、恋次を突き飛ばしたかと思うと…
『ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙っうっ…あっあぁぁ…いっ…あぁぁ…いたい…頭…いたい…』
「#レン#!?大丈夫か!?」
突然、叫び出す#レン#に恋次は戸惑った。
『いっだぁ…い…いたい…』
#レン#は子供のように泣きじゃくる…
「おい!!#レン#っ!!しっかりしろっ!!」
だんだんと痛みが激しくなるようで#レン#は頭を抱えて叫ぶだけで恋次の問いかけにすら答えない。
『痛い…いたい……たすけて…れ…ん…じ…』
パリっパリッ!!
恋次は結界が破れそうになると同時に
#レン#を抱きしめた。
パリンっ!!
結界が破れレンの抑えきれなくなった霊圧が溢れ出した…
『はぁ…はぁ…恋次ぃ…いたい…よぉ…』
「もっと、簡単だと思ってたのに。意外と自我が強いみたいですね?」
イミテートが現れた。黒い人形になっている状態。誰の姿にもなっていない。
「私たちはこのレンという娘の霊力が欲しいのです。この娘の霊力さえあれば…私たちは死神と同等の力を得ることができる!そのためには気を緩ませて頂かないといけない。少し前には五番隊の1人のお嬢さんに本能が呼び起こされる粉をふりかけました。どうなるのか実験体になって頂きました。まさか…レンさんに戻されてしまうとはね?」
「まさか、その粉をレンに…!?」
恋次は怒りを込めた霊圧をイミテートに飛ばした。