第4章 ~石田三成~ end. 【前編】
「あの……私にも……きょうこ様を見せては戴けませんか?その……女体と言う物を書物でしか見たことが……」
三成くんが、私の身体に興味を持ってくれたようだ。
「うん、いいよ……こっちで……見て……」
私は褥の上に誘った。
そして着ていた物を全て脱ぐと、三成くんの前でお尻を着いて座り、左手を後ろにつき、身体を反らせ……
足を開いた。
そして右手は、私自身を広げて見せている。
経験のない男性は、こうやって女性器をじっくり見せてあげると興奮して、悦んだ。
三成くんは……どう思ったのかな……?
目の悪い三成くんは、眼鏡はかけずに顔を近づけ、そして
「あの……触れてみても……?」
「いいよ。優しくね……」
「はい……あの……ここが濡れているようなのですが……」
いきなり指を突っ込んできた!
「んっ!!!」
「す、すいません!!!痛かったのでしょうか!?」
「ううん……違う……少し敏感になってる……みたい……」
そう不感症になっていたはずなのに……三成くんを悦ばせたい一心で触れていたからか……私自身にも、快感が戻ってきたみたい……
「なんだか……厭らしい匂いがします……」
そう言うと今度はペロリと舐めてきた。
「み、三成くん……っ」
「先ほどのきょうこ様のように、上手くは出来ませんが……私も……なんでしょう……貴女を味わってみたくなりました……」
真剣な顔でそう伝えてくれる三成くんに、私の中の女も久しぶりに目覚めたようだ。
「ふふ……嬉しい……」
「どこが貴女の良いところか、教えて下さいますか?」
「うん……もちろんだよ……」
その後は二人で溶けるように、求めあった。
翌日、目が覚めた時
私たちは隙間なくピッタリと抱き合って、
まるで最初から二人は一つだったんじゃないかな……
なんて思えるぐらいの
優しい朝を迎えた。
後編へ続く