蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第650章 ぼくたちみらいのしゅーぱーしゅたー2-13
三日後
◎◎事務所 応接室
社長「キミ達が頑張って少し顔が知られるようになった証……という事かな?」
雅紀「どういう意味ですか?」
社長「だが、その為に色々な人間の思惑が働いた……」
潤「分かりやすくお願いします」
社長「自社の雑誌の売り上げを伸ばしたい。少しでも応援しているグループの"近く"に行きたい。自分の好きなグループの"脅威"を除きたい……」
和也「ファンとアンチの対立に乗っかった雑誌社?」
智「むしろ、煽った?」
社長「自分達でね、証拠を集めて*精査して記事にする有名どこの雑誌社と違う、噂話レベルの話を精査もせずに記事にする。持ち込まれてきた話を記事にするような…… 新しい雑誌社だったよ」
チーフマネージャー「ネットとかで、少し名が知られた為に、雑誌を作り始めた会社みたいでね」
社長「雑誌社の名前が、ほぼ無名の所だったからね。嫌な感じがしていたら案の定……」
潤「雑誌の売り上げの為にショウくんが使われたってことですよね?」
智「出来もしない。嘘をついて? ぼくらのファンの子達には、合わせてあげるから。とか言って情報提供を募った?」
雅紀「逆に、アンチの人たちは僕たちが不利になるような話題を提供した」
和也「フウちゃんのご両親の離婚とか、痛手になりそうなことを提供した人たちに、家族仲良く外食しているエピソードを話した人たち……」
智.和也.雅紀.潤「そのエピソードを組み合わせて、写真まで撮って……調べれば分かるのにお母さんのことを……脚色して記事を書いた」
社長「キミ達の言う通りだよ。売り上げの為にね、何でもアリな姿勢でね、作っているから内容は浅いしね。調べれば分かる事ばかりだ。翔のお母さんの写真も少しぼかしているけれど見る人が見れば分かるし。何より、嘘を書いた……『この事で叩かれ、痛手を負うのは貴社の方です。大切な我が社の、櫻井翔とご家族への謝罪。虚偽の記事であると、貴社の雑誌内でのお詫び記事の掲載を求めます。名誉毀損でも訴えさせて頂きます』そう話を着けて来たから。翔? 大丈夫かい?」
翔「社長……ありがとうございました。雑誌社と交渉して頂いて。雑誌社に望むことはただ一つ、母と祖母を傷付けたことを謝罪して欲しいです」
智.和也.雅紀.潤「ショウちゃん(くん)……」
