蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第611章 追憶のキミ2-4
翔『《天守閣 《字余り》 固く守るぞ 石垣と狭間 《サマ》 殿様と家臣 万人のロマン》……次の休みお城に五人で行こう?』
和也.智.雅紀.潤『行こう!!』
初冬 11月
翔side
あの日の約束から5ヶ月も経っていた
俺は、お城の階段から落ちた後遺症で左足を痛め、びっこを引いて歩くように
初めの頃は、少し長く歩くと足が動かなくなってしまって車椅子を使用してた
リハビリでなんとか、日常生活に支障を来たさなくなるまで5ヶ月掛かったんだ
話違うけど。俺は、忘れてしまわないように思った事を。フト浮かんだ言葉を残すようになったのを
……別に、短歌? とか作るのが好きな訳じゃない。これが短歌と言われる物で合ってるのかも分かんないし……なんて思っていたんだけど
書く事で気持ちの整理を付けていたんだと思う
少し脱線したけど
約束のお城に休日に、智くん、和也くん。雅紀、潤さんと俺。五人で出掛けたんだ
和也「翔ちゃん、足大丈夫? 受け付けで車椅子借ります?」
智「ウッカリしてた。翔ちゃんお城の階段は……無理じゃんね」
雅紀「俺、力持ちだよ? 翔ちゃん。おぶって最上階まで連れてくよ?」
潤「俺も力はあるから。公園内でも、翔くん疲れたらおんぶしてやるから。任せろ」
翔「ありがとう。みんな。お城は外にも見所たくさんあるから。**狭間 《さま》とか、***石垣。壁のさ *****漆喰 《しっくい》とか魅力がたくさんあるからさ。俺じっくりと見たいの」
お城にはロマンが詰まっているよね
石垣は、***野面積みや***切り込みはぎとかさ……全然違う魅力だしさ……
雅紀「そうだよ。見るところは最上階だけじゃないもんね!」
*《 お城より団子》だった雅紀。けど、お城の魅力に気が付いたらしい
*(《花より団子》をもじった雅紀の名言だからね。俺の言葉じゃないから!)
そんな雅紀の言葉で、お城の探検を俺達は開始したんだ