蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第607章 ずっといっしょ2…番外編3
翔&智&和也のマンション
飲み会中
和也「皆、家族のありがたみが分かる年になったって事ですかね?」
カズくん本当だね……カズくん、サトシくんにとってお姉ちゃんが10代半ばで恋愛して、妊娠して、結婚。相手の男性は病で倒れて。両親から離れて行った時は……何を感じたんだろうね?
潤「だな。伯母さんや、特に従弟とわだかまりを捨てて付き合って行けそうだ。なんて思う日が来るとは思わなかったよ」
潤さんは真っ直ぐな人だから。悲しい言葉を言われたりして、一人で生きて来た中でも、たくさん傷付いたんだろうね……
雅紀「悠紀に、子供が出来て正直……良かったって思ったんだ」
二人で頑張って来た悠紀さんに対しては、親みたいな感覚なんだろうね。ご両親への愛も深い雅紀さんだもん。悩んだよね
智「いつか……両親に打ち明けて……理解してもらえなくても……」
サトシくんとカズくんは、お母さんと僕がいなくなった後、悲しみにうちひしがれた、おじいちゃんとおばあちゃんを守ってくれていたんだもんね
雅紀.潤「うん……」
雅紀さん……潤さん
翔「僕と、サトシくんとカズくんは覚悟を持って。幸せな家族にならなくちゃなんだね」
和也.智「翔ちゃん……そうだね」
カズくん……サトシくん
翔「人それぞれ価値観や、考えは違うから絶対なんてないんだけどさ。お母さんなら分かってくれるんじゃないかな? なんて甘いよね……」
智「いや……姉ちゃんなら」
和也「いや……お姉ちゃんなら」
翔.智.和也「なんて……夢見てないで……選択した人生は幸せなんです。って伝わるまで頑張るしかかないね」
雅紀「俺達も、悠紀任せにしていないで、いつの日かの事を想いながら、潤と選んだ人生は……」
潤「雅紀と選んだ人生は幸せな選択でした。って分かってもらえるまで頑張るしかないよな」
頑張って欲しい……
捕らえ方や考えは皆違うもの
伝えたい想いは伝わらないかもしれない
けれど
少しでも分かってもらえるまで
想いを届けなくちゃなんだよね
翔「僕は、幸せだ。両親に、祖父母達に愛されて。二人の叔父さんにも過剰に愛されて。雅紀さん、潤さん、悠紀さん。生涯の親友に出逢えて」
智「翔ちゃん」
和也「翔ちゃん」
雅紀「翔ちゃん」
潤「翔くん」