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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第487章 花(華)の屋敷 2-15


魔織「私と兄は」

伊織『魔織、私達兄弟はこの花屋敷にて頂いたご恩に深く感謝せねばならぬぞ』

魔織『はい、兄上』

伊織『今度、この様なな事が二度と起こらぬ様にと願うばかりだ が…万が一 … その時は…御恩に報いる働きをせねば…』

魔織「呉服屋には、お客様が居られぬ故その様な話をしていたのです。仕事中には、私語をした事をお許し下さい。その時、ショウ様とジュン様が来られて…」

ショウ『伊織、魔織 この度の事で迷惑を掛けた母上に謝って来る故、 少し出掛けてくるから 留守を頼むぞ』

ジュン『私も、母上に お会いしてくる故、頼みます』

魔織「そう仰られて… 皆様に伝える事、断りを入れてから店を締めるのが筋…いえ、勝手に閉めたのが間違っておりますが… お二方に何かがあっては大変と用心棒一人連れて後を追わせて頂いたのです 」

サトシ「それで?」

そう穏やかに尋ねられたサトシ様

魔織「ショウ様の実家と、ジュン様の実家は目と鼻の先で …兄上は、ショウ様の。私はジュン様のご実家にて見守もらせて頂く事に…万が一何かあったら必ず伝え合うと約束して。お二方がご実家の門を潜る前に、それぞれに男が近付いて、手紙の様の物をお渡ししたのを見たのです。暫くして出て来られて花屋敷ではなく、お二方揃って別の方角へ歩き出しましたので。兄上はその後 を追って行きました。用心棒をそちら行かせて、私は花屋敷の報告せねばと戻って来たのです。男はお二方を脅した2人です。多分調べの付いている家に呼び出したものと…サトシ様!カズ様!マサキ様!早くショウ様とジュン様を!」

カズ「…分かった」

凄まじい怒りを、何とか抑え様としておられるカズ様…

マサキ「ありがとう…ご苦労だったね…」

私達を労って下さったマサキ様…

魔織「 戻る道すがら奉行所に伝えて来ました故…」

サトシ「流石、抜かりは無いな。魔織。 今回の事も既に奉行所に報告済みだし…動いてくれているだろう事を信じて…ショウとジュンを助けに向かうぞ!」

努めて冷静に話されている様で、やはり 凄まじい怒りの見えるサトシ様

カズ「 伊織の事も心配だな。魔織。必ず救い出す故。 私達の為に本当にありがとう」

カズ様…

マサキ「魔織、ジュン様、ショウ様と伊織。皆で花屋敷に無事戻って来ましょうね」

マサキ様…
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