第344章 花冷えの季節 2-3

　雅紀side

　和也『翔ちゃんを追い詰めちゃった…』

　潤の懸念してた通り、今回の事とんでもない方向に話が行っちゃった　

　俺のトコには、カズから電話が…

和也『翔ちゃんが…翔ちゃんが…』

雅紀「カズ？落ち着いて…」

普段はね、冷静なカズが取り乱してるの。 可哀想なくらい、混乱しているカズの電話で、翔ちゃんがこの寒空の…雪の中に薄着のまま飛び出していったって事を何とか聞き出して…

カズ『し、翔ちゃん？翔ちゃん!しっかりして!』



　潤side

智『翔ちゃん泣かせちゃった…』

　懸念してた通り、今回の事とんでもない方向に話が行っちゃった　

　俺のトコには、智さんから電話が…

智『翔ちゃん泣いてる…』
　
潤「智さん…」

普段、取り乱したトコなんて見た事無い智さん。 可哀想なくらい混乱しているんだ。智さんの電話で、翔くんがこの寒空の…雪の中に薄着のまま飛び出して行ったって事を何とか聞き出して…

智『し、翔ちゃん？翔ちゃん!しっかりして!』


　電話の向こう、翔ちゃんが、道端に倒れてしまっているのを見つけたらしい

　事が伝わって来て


　俺は、携帯の通話ボタンを切ると、 翔ちゃんがピアノを弾いている動画を 撮影してツイートした人物に、コンタクトを取る為…


　潤「雅紀さん。智さんに、何とか翔くんの運ばれた病院を聞き出す事が出来たよ。で、雅紀さんは何してんの？」

雅紀「潤、冷静に 対応してくれてありがとう 。だから俺も落ち着いて行動する事出来てんの。 あのさ、今回動画撮った人。　《番組の歌を作った彼!あの噂の…めっちゃイケメンでしたぁ》って。自分の子供が参加してる。とか、 特定しやすい情報いっぱい残してくれてさ… 元はといえば、俺が取ってきた仕事だから…翔ちゃんを助けてあげなくちゃ。 この人に 、今、翔ちゃんがどんな状態か伝えて。その人がどう出るか… 翔ちゃんがどうして欲しいか…あの…」

潤「雅紀さんの想いその人に伝わるといいな…俺は… 今回ばかりは苦しい思いしている、カズさんと智さんの話を。 俺が 聞くから。 雅紀さんは翔くんを…」