蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第236章 ずっといっしょ…番外編3
翔.智.和也side
智.和也side
翌日 月曜日 PM16:10
智絵「今…… 何て言った ?」
智.和也「翔ちゃんに、構って欲しくて。勉強してるのにチョッかい掛けて、オマケに風呂に入っている途中に、大きな音を立ててドア開けて驚かせて溺れ掛け…… いえ溺れさせてしまいました」
そう。あの後翔ちゃん熱を出しちゃって…… オイラとカズは。自分達の余りの愚さに、消えて無くなりたいとまで思ったんだ
翔ちゃんと、智にぃ、俺…… トライアングルな恋人関係になった事。流石にお姉ちゃんには言えなくて…… 今はまだ…… 卑怯だなって思うけど
智絵「まぁ。元はと言えば翔が無理をしたのが…… 微熱なんでしょ? 今日はバイトは休んだって言うし。大学には行ったけど…… これに懲りて無茶しない様になれば…… 良いんだけど……」
翔side
マズイ…… お母さんの見舞いに来て。病室のドアを開けようとした瞬間。お母さんとサトシくん、カズくんの話が聞こえて来て……
僕が無理して熱出したのに…… サトシくんと、カズくんが怒られてる…… お母さんに二人は悪くないって言わな……
「翔ちゃん? 智絵ちゃん?」
「翔? 智絵……」
ここは素直に謝ろう。って口を開こうとした瞬間、後ろから懐かしい声が聞こえて……
智「父ちゃん」
和也「母さん」
サトシくんとカズくんが呼んだ…… その人達は夢にまで見た
翔「おじいちぁゃん…… おばあちゃぁん……」
和絵「翔ちゃんなのね? 大きくなって…… 逢いたかったわ……」
おじいちゃんとおばあちゃんだ……
智也「翔……」
翔「僕も逢いたかったよ。おじいちゃんおばあちゃん……」
おじいちゃんとおばあちゃんは、僕を抱き締めて。泣いてくれたんだ
智也「智絵…… お前って子は…… 何故私達を頼らなかった…… いや…… 翔と智絵が無事ならいいんだ。本当に良かった」
和絵「智絵ちゃん逢いたかった…… ずっとずっと……」
智絵「パパ…… ママ…… ごめんなさい」