蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第226章 ずっといっしょ…24
翔.智.和也side
智「翔ちゃん、今日位はチョット勉強の時間さ。減らすか休むかしてくれるよね?」
和也「久し振りの再会だもん。少しお話ししよう? 翔ちゃん」
翔「分かった。けど…… あの…… サトシくん、カズくん…… 手離して?」
和也(無理です。俺と智にぃ。今翔ちゃんの手を離してしまったら…… 変な焦燥感に襲われちゃってるの。何でだろ? 翔ちゃんが目の前から消えちゃうんじゃないか?って…… )
智(無理だね。カズも同じ事を思ってるよね? 翔ちゃんの手。今この手を離しちゃったら…… 目の前から消えちゃうって。なぜだかそんな焦燥感に襲われてるの……)
智.和也「ダァメ!翔ちゃん。諦めなさい」
翔(ダメ?ナンデぇ?けど…… 僕も何でか知らないけど、この手を離して欲しくないなって……)
和也「翔ちゃん。うちの病院の清掃は8月からだよね?」
智「その前は何かバイトしてたの? 大学入ってから?」
翔「うん。3月まで隣町に住んでたんだけど。お母さん、第1病院の1棟の方に入院して去年の5月の手術したんだ『状態落ち着いてからこの町に引っ越そう』って僕の事考えてくれて…… でも状態が落ち着く着くまで時間掛かっちゃって…… 大学に入ってその病院で僕はバイトしてたんだけど『隣町まで見舞いに通うのは大変だ』ってお母さんが心配して。バイト先に相談したら2棟の方に清掃の仕事先変更してくれて。お母さんも2棟の方に移ってくれたんだ」
智和也「良く頑張ったね…… 翔ちゃん」
秋.9月上旬 急激にめっきり寒くなったなぁ
その後?
翔ちゃんが倒れたって事もあって。姉ちゃんが『無理な事はしないで!翔』って懇願してくれたおかげで……
翔「ゴメンナサイ。もう一度スケジュールを組み直してみるね」
……って翔ちゃん 言ったんですけどね?
和也「翔ちゃん!夜中のコンビニのバイト選ぶって!ダメだってば!」
翔「だって!お金コンビニの方がいいんだもん!」
智「ていうか、バイトなんかしなくて良いよ。姉ちゃんのお願いでオイラ達と住む事になったんだから家賃も要らないし!」
翔「ダメ! 少しでもお金家に入れなくちゃ!それにサトシくんとカズくんにお世話になるんだもん。食費とか入れなくちゃ。大学は奨学金で行ってるから心配ないけど……」