蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第225章 ずっといっしょ23
某日 PM20:00
-Bar-
潤「ナンデ、アンタがいるんだよ?」
雅紀「明日休みなんだ。俺がどこで羽伸ばそうと勝手じゃん。アンタこそ何でここに来んだよ?」
潤「俺だって明日休みなんだ。アンタにとやかく言われたくないね」
雅紀(……)
潤(……)
雅紀side
急に運命が回りだして…… ホント頭付いていかないよ
基本24時間、消防署に詰めていて。翌日休み のパターンなんだけど
この人と勤務サイクルが1日ずれてるから
顔合わせなくて良くてホッとしてたのに
何で、明日休み! っていう開放な気分の時にまで 会っちゃうのさ?
潤side
先輩に勤務を変わってくれ。って言われて
変わった途端、運の尽きと言うか
この人と、勤務時間が被る様になって
それだけでもキツイってのに
何で、明日休み! っていう開放な気分の時にまで 会っちまうんだよ?
雅紀「……あのさ…… いつかは話ししなきゃなって。話し合わなきゃいけないんだから…… お互い歩み寄ろっか?」
潤「ああ…… そうだな」
雅紀「俺、色んな事が…… 記憶がゴッチャになってて。父方と母方の祖父と祖母達に話聞きに行ったんだ。一緒に事故に合った弟が大学を卒業した時に『きちんと真実を話しつもりだった』『今まで黙っていてごめんなさい』って謝らせてしまって」
潤「俺も同じ。母方の祖父母に真実を聞きに行ったんだ。多分アンタのおじいさんと、おばあさん達も同じ思いだったと思うけど…… 俺が社会に出たタイミングで『自分の人生を安定して歩み始めたな。ってタイミングできちんと真実を話すつもりだった』『今まで黙っていてごめんなさい』って謝らせてしまって」