第224章 ずっといっしょ…22

　智.和也side

　智「ダメ。翔ちゃん。やっと逢えたんんだよ？」

　和也「昨日帰えっちゃってゴメンね。翔ちゃん」

　智.和也「1ヶ月も気付いてあげられなくてごめんね」

　智「今日だって…… 」

　和也「お姉ちゃんを……」

　翔「お、お母さんは？」

　瞬間。オイラ達の腕の中で

　瞬間。俺達の腕の中で

　もがいて…… スッて綺麗な美しい、まあるい大きな瞳から涙を溢した翔ちゃん

　智「大丈夫。先生が鎮静剤打ってくれて…… 本当にごめんなさい。オイラ達のせいで…… 翔ちゃん」


　俺達は、翔ちゃんに、お姉ちゃんと何があったか説明したんだ

　智.和也「オイラ（俺）、医者なのに…… 翔ちゃんの大切なお母さんを倒れるまで追い詰めました。本当にごめんなさい」

　翔「お母さんに僕心配掛けた？　僕倒れたから……」


　オイラ達大丈夫。大丈夫って翔ちゃんを、又抱きしめて……

　和也「翔ちゃん。お姉ちゃんには翔ちゃんが倒れた事は言ってないよ」

　智「翔ちゃん。点滴して…… それでも目を覚まさないから一緒に帰って来たんだよ」


　翔「え？　あ…… 17:00過ぎ？　は、離してっ。べっ勉強……」

　ギュッ

　智「翔ちゃん!　倒れたのは、寝不足とか、栄養失調気味だからだって!」

　和也「今の生活じゃ、又翔ちゃん倒れるって先生がっ」

　智「翔ちゃんが倒れたら姉ちゃんが悲しむっ」

　和也「翔ちゃんが倒れたらお姉ちゃんが悲しむっ」

　翔「お、おかあさぁん……」

　そう呟くと

　翔「うわーん」


　大号泣しちゃった翔ちゃん