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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第210章 ずっといっしょ…8


 潤side

 2009年8月を境に、俺の人生は暗闇に落ちたんだ

 俺と母さん、二人して短気だからいっつも喧嘩した。てか最近では一方的に俺が…… 母さんと話す事しなかったり……

 こんな日が来るなら…… 後悔したって遅いよな? 本当にバカだ俺

 母さんは、いわゆる未婚の母っていうやつで。 親戚中。母さんの両親。俺のじいちゃん、ばあちゃんに反対されても思いを貫き通して……

 殆どの人と初めて葬式で合って。誰が俺を引き取るんだ? 

 っていう空気が流れてて

 その中でも母さんのお姉さん。伯母さんが

 伯母「潤くん大きくなったわね? 私と潤夏は仲の良い姉妹だったから…… 悲しいわ……」

「母さん、流されるなよ! 俺、来年受験で邪魔なんかされたく無いんだよ! 引き取るなんてまっぴらゴメンだからな!」

 潤 (……)

 俺と同い年だという従兄弟…… 俺もね? 同じ受験生だから分かるよ。他の人間に邪魔されたく無い気持ち……

 けど、あからさまにそんな事言われて

『お世話になります』

 っていう気分になる? 俺はならないね

 こうして俺は、児童福祉施設に入所する決意したんだ。けど

 祖父「潤、お前の母親を許そうとせず…… それでも潤夏は、1年に1度は私達に潤を会わせてくれた事感謝してたんだ……」

 祖母「本当にごめんなさいね。いつでも私達のところに来たくなったら来て頂戴」

 じいちゃんと、ばあちゃんの言葉は素直に嬉しかった

 潤「じいちゃん、ばあちゃんありがとう」

 伯母「潤くんごめんね。うちの子が。主人も良い顔しないし。本当にごめんなさいね」

 伯母さん、本気で俺の事を引き取ってくれ様としたんだって気持ちは伝わって来たよ

 児童福祉施設に入所した日(少人数制の12人の施設)

 俺と歳の近い子達を見て、天の邪鬼な俺は負けたく無いとか思っちゃって……

 潤「俺は皆と仲良くなりたい。とかあんまり思ってないんで。けれどお世話になります。宜しくお願いします」

 そんな挨拶されちゃ、歓迎される訳無いよね? 

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