蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第185章 エースの涙 12
翌日 野球部の練習
和也「あれ? 櫻井先輩まだ来てないね……」
智「大丈夫かな? 櫻井先輩……」
俺と大野さん、同い年って事もあってさ。野球部内で…… 必然的に一緒にいる事が多くなったんだけど……
オイラは、二宮と話ししながら、心の中ですげぇどうしようって。それは彼も同じみたいで……
いつもだったら、一番にグランドで身体を動かして準備運動している櫻井先輩が……
居なくて……
翔「二宮? 大野? 何固まってんの?」
和也.智「櫻井先輩?」
(和也.智)後ろから声掛けられ、声も出無くて…… けど練習に来て下さった事が嬉しくて
翔「何? どうしたの? じゃないね…… サンキュー俺の事、心配してくれてたんだ……」
そう言った櫻井先輩…… 儚い笑み
綺麗だなって
雅紀「それで? 潤先輩! 翔ちゃんは、エースのままって事?」
潤「少しうるせえぞ! 相葉! そういう事。今井監督…… イヤ、今井先生に話聞きに行ったら、橋本…… 新監督は…… 公平な目で物事を見て、色々な事を決定する。って。約束したからっておっしゃられて……」
ナイスタイミングと言うか…… 櫻井先輩の 後から
俺が知りたかった事を……
松本先輩と、相葉先輩、ワチャワチャしながら
ピッタシなタイミングで
オイラが知りたかった事を……
翔「という事だから。今、俺も今井先生に松本先輩と一緒に話し聞いて来たんだ。昨日はちょっと動揺した顔見せてごめんな? もう大丈夫だからさ。二宮、大野……」
和也(その日から、橋本新監督は俺達が危惧してたのとは違って……)
智(というよりさ…… 練習メニュー考えてんの松本先輩だよね?)
今の所。 生徒主体で野球部は動いている……
そして。選手として優秀な櫻井先輩
翔「〇〇高校にお願いしてみたらさ、合同練習許可してくれた!」
マネージャーとしての手腕も優秀な様です