蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第174章 エースの涙 1
梅雨……の合間の晴れた日
私立山風学園高等学校 野球部
ーバンッー
ーバシッー
和也.智「スゲぇ」
翔「ヨッシャ! ピッチング終わりィ!」
俺は、二宮和也 高校一年
小学校.中学校とさ、野球をやって来て。ポジションはピッチャーだったんだ
けど……
和也「玉が違い過ぎるよ……」
高校二年の櫻井翔先輩
櫻井先輩がエースなら俺は……
違う…… 初めから逃げてないで、少しでも櫻井先輩に近づける様に、努力しなくちゃだよね?
雅紀「翔ちゃん、次守備練習?」
翔「何で俺に聞くんだよ?松本先輩に聞けよ!」
雅紀「潤先輩っ! 俺、ノックして良い?」
潤「ダメって言っても、するんだろうが。相葉は!てか、二年が三年を名前で呼ぶな!」
雅紀「もう! 固いよ! じゃあ守備について!」
(相葉先輩って自由だなぁ…… キャプテンの松本先輩だろ? 普通指示出すの)
15人しか居ない野球部…… ショートのポジションの相葉先輩の所に、三年の先輩が…… 何でか、サードのポジションに入る人居なくて
俺は、ピッチャーの次、どのポジションが、良いかって聞かれたら
(サードのポジション 俺入ろう)
守備に付いても、誰も何も言わないし。良いんだって……
サードからさ、櫻井先輩の顔が、良く見えてさ
(櫻井先輩…… 凄い綺麗だ……)
野球部に入った時から、ずっと思ってはいたんだけど
俺、そんな事考えちゃってたんだ
相葉先輩、ホームベースの右打席に入ると
雅紀「ヨシ! キャッチャー!」
ーカキーン! ー
潤「ナイスホームラン! ってキャッチャーはここ(俺のトコ)だぞ相葉!」
翔「アハハハハハ!」
オイラ、大野智 一年
ずっとレフトのポジションから、オイラ見てたんだけど
櫻井先輩…… ツボに入ったのか、大爆笑してて……