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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第20章 笑って生きて行く9


 下校の途中、全く知らない人に話し掛られて
 怖かった

 その人の話している事も

『ご長男が亡くなられて、その日に児童福祉施設でお会いになった貴方を、引き取られたんですよ』

 僕が児童施設に行くと、雅紀くんと、潤先生と、施設長さんがずっと傍に……

 黙って傍についてくれていて

 サトシにぃと、カズにぃが、13年前の事を、話してくれたんだ

 翔おにいちゃんの事

 パパとママの事

 翔「サトシにぃ、カズにぃ、僕、生まれて来て良かったの?」

 智「オイラと、和也、父さん、母さんは、翔ちゃんが居るから毎日楽しいんだよ」

 和也「翔ちゃんは、俺と、智、父さん、母さんの大切な子だよ?」


 施設長「私からも良いかな? 翔ちゃんの、お父さんと、お母さんは本当に愛し合って結婚されて翔ちゃんが生まれたんだよ。翔ちゃんを引き取った、おじいちゃん、おばあちゃん、お母さんの方のおじいちゃん、おばあちゃんも、翔ちゃんに新しい家族が出来た時、とても喜ばれて。とにかく翔ちゃんはみんなに愛されてるんだよ」

 雅紀「翔ちゃん、俺も、潤先生も翔ちゃんのこと愛してるよ」

 翔「翔心配するな。俺も雅紀も、翔を愛しているから」

 僕は、嬉しくて泣いちゃったんだ




 父さんの会社で働いていて、父さんはその人を信用したのに……

 だから翔ちゃんが病気で亡くなった事

 翔ちゃんを、 二宮家に迎えた事話したのに……


 いつか

 家族で伝えようと

 こんな形で……

 許せない……

 ヤッパリネ 

《オモテデネ

 ガンバッテルネ

 イウケドサ 

 ウラデムジカク

 オモッテナイヨネ》


 表でね

 頑張ってるね

 言うけどさ

 裏で無自覚

 思って無いよねって人が多すぎ……


 だから

 無責任に人を傷付けても気が付か無いんだ……


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