蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第161章 秘密の館の秘密の住人 11
その頃の和也と智
和也「翔ちゃんいらっしゃいませんね……」
そう呟きながら、私はある場所から視線を離せなくて……
智「雅紀の所に行くか……」
ヤッパリ…… そういう事だよな?
和也「ここから出入りしているんですね……」
智「多分…… 調べたい気もするけど、いくら何でも翔が居ない時には……」
分かります…… 翔ちゃんは恐らく雅紀様の所にいらっしゃるに違いない
雅紀様が、どうこうという訳ではなく、私も智様も、雅紀様を好ましく思っているから……
和也も私も…… ただのヤキモチ…… 私達以外の者達と、翔が楽しく過ごしているかと思うと……
面白く無いというね?
急ぎ離れに向かって見た光景
和也「何でしょうかアレは?」
智「何だろうなアレは?」
雅紀「翔ちゃん! 良い? 餌やる時は、鶏と目を合わせちゃダメだからね? 目潰れちゃうから!」
翔「うそー! やだー!」
和也(そんな訳無いじゃないですか!)
智(オイ! そんな訳無いだろ!)
時折、雅紀様は、物事に対して自分なりの解釈を加える事があって
雅紀の奴…… あれはきっと、その事を言いたいんだろうけど……
自分なりの解釈を加える事に関しては
天才的な雅紀様……
天才的な雅紀……
案の定、純粋な翔様は可哀想なくらい、怯えた表情をして
案の定、純粋な翔は可哀想なくらい、怯えた表情をして
これはヤバイ! 早く誤解を解いてあげなければ! と思った瞬間(村人も同じだった様で、周りにいた人達が動こうとした瞬間)