第24章 誘惑
光秀は指の動きに、すでに快楽の波にのまれかけているさえりはすぐに歓喜の声をあげた。
「あ、あんっ、いいっ」
充分焦らされたさえりの身体はすぐにビクビクと痙攣する。
「ああ、もう、だめ、だめ、イっちゃう、やっ、あああーーっ」
さえりの身体が跳ねる。手は何かを探すように彷徨い、近くに脱ぎ捨てられた着物を掴む。
「随分と気持ち良さそうだな。そんなに俺の指がいいか」
「はぁはぁ……意地悪……」
気持ちいい部分を責めておいて、そんな聞き方はずるいと思う。それに、指も良いけど、本当に欲しいのは……。
「さえり……俺の名前は呼んでくれないのか」
「えっ?」
さえりは驚いて光秀を見る。かすかに頬を染めながらも少し拗ねたようなその表情に胸が疼く。そう言えば他武将の名前は出したが、肝心の光秀の名前を殆ど言っていない。
今日の光秀は何だか少し変だ。いつもこんなに感情を表す人ではないのに……
可愛すぎる。
さえりは少し意地悪をしてみたくなった。
「さっき、呼んだじゃないですか。……三成くんの話の時に」
光秀の名前は出さず、わざと三成の名前を出す。
「ああっ」
首筋を噛まれた。甘噛みより、少し強めに。さえりはそのまま光秀の背に腕を回し、耳元で囁いた。
「愛しています。光秀様」
「! ……どこで覚えてきた。そんな手法」
光秀はたまらず、さえりの足をぐっと広げると、そそりたつ自身のイチモツでさえりを貫いた。勢いよく腰を動かす。
「どこでって……ああっ! やあっ!」
急な刺激にさえりの身体が踊る。一度イった身体は敏感な上、速い腰の動きに、一気に快感の頂点へと登り詰めさせられる。
「ああ、ああ、光秀様! 激しっ、ちょっと待っ……や、だめ、だめぇ」
さえりが首を横に振る。気持ちが良すぎて身体がゾクゾクと悲鳴をあげる。
「やあっ、イく、イく、あああーーっ」
ガクガクと痙攣する。愛液がとめどなく溢れて光秀をも濡らす。下にも垂れて染みをつくる。目からは快楽の涙が溢れた。
もう、ぐちゃぐちゃだ。