第8章 大阪城攻防戦 ~ 一期一振のキモチ ~ 上
「――和泉守たちには文字通り、一切立ち止まらずに特攻突破をする!」
小夜「えっ・・」
薬研「ちょ、ちょっとまってくれ大将ッ!そんな無茶苦茶な作戦――ッ」
皆が慌てたように足が遅くなるのを少し手前を走るがそっと走るように促す。
「時間がかかるほど相手はきっと隙きを見せなくなる。鶴丸たちは先に陣形を整えて先に待機してる」
安定「あー。あの人こういう奇策大好きそうだよね」
加州「奇策というか・・ただの猪突猛進でしょコレ」(ハァ)
「あははっ!そうとも言うかなっ」
声を出して笑うが、少し声を張り上げる。
「先頭は悪いけど、攻撃されない粟田口と岩融と短刀で。それ以外のメンバーは離れないように手負いのメンバーを手伝ってあげて。最後尾には次郎太刀がいるから遅れを取らないように!」
(・・このまま走っていけば俺たちは必然と主の後ろってことになるわけか)
ちらっと隣を見ると同じことを考えていたのか、安定もこちらを見て笑った。
安定「右は任せたよ、清光」(ニコッ)
加州「左も気を抜かないように。安定」(フッ)
コツンと互いの拳を合わせ、微笑む。
薄暗くなっている廊下の手前に次郎太刀が立って俺たちを誘導している。
ってことは灯りも意図的に壊したっぽいな。
次郎「・・皆静かに。ここから先で鶴丸ちゃんたちが戦ってるはずよ」
「ありがとう、次郎太刀」
次郎「すぐに突入するんでしょう?」
「もちろん」
がにっこりと微笑んで答える。
「突入を開始したら、皆は何があっても止まらずに先に進むこと。少しでも止まったら間違いなく和泉守たちに妨害されて全員無事に突破出来なくなるからね!」
薬研「分かったよ、大将」
(止まったらいけない・・)