第7章 大阪城攻防戦 ~逆心を宿すモノたち~
堀川「うーん・・・」
燭台切「気になるようなことがあるなら、そろそろ部隊の交代もあるし後方と合流するまで待つかい?」
堀川「燭台切さん・・」
山姥切「賛成だ。主と離れすぎていては状況を把握するのが遅れる」
燭台切「よし。じゃあ一旦ここで皆を待とう」
燭台切さんがそう言って刀を納めたのと、遠くで主さんの声が聞こえたのはほぼ同時だった。
主さんの声は離れていたせいか聞き取りにくかったけど、他のどんな音よりも聞き漏らすことは無い。
それは刀剣男士として、使われるモノとしての、忠義。
「前方三体!!!!!後方二体!!!!!!!」
堀川「――ッ!!!」
「攻撃に備えよ!!!!!!!!」
瞬時に刀を構え、刀に手をかけ――。
??「・・残念ちぃとばかし、遅ぇよ国広」
ゾクリ。
背後から耳元で囁かれた声。
(この声は・・・ッ)
一瞬で全身が凍りついたように硬直する。
なぜここに彼が?
黒い艷やかな長髪が目の前を通り過ぎるのが見えるのに、頭がそれを理解してくれない。
それは1秒にも満たないのに、ゆっくりと動いて見えた。
腹部に見える刀が僕の身体を二等分にしようとしているのが分かる。
(鞘から抜いては間に合わない・・!!)
いや、これは刀を抜かせないための奇襲。
(だったら・・!!)
ギィイイイイン!!
堀川「うぐっ・・!!」
鞘ごと相手の刀を受け止める。
??「・・・ほぉ、やるじゃねぇか」
それでも強い一撃に、一命をギリギリのところで守れたといった状態で。
??「けどよぉ、身体がガラ空きだぜ・・ッ!!」
ドスンッ!!!!
思いっきり、腹部を蹴り飛ばされる。
無理をして攻撃を受け止めたせいで、崩れていた身体の軸ごと壁に吹き飛ばされてしまった。
堀川「・・ぐはっ」
背中に稲妻のような衝撃が走る。
その様子を、可笑しそう見下ろしている男の姿。
??「敵陣に乗り込んで、・・隙を見せるなんて殺して下さいって言ってるようなもんだぜ?」(ニヤリ)
堀川「兼、さん・・っ」