第20章 ポジティブに
アイツらがペチャクチャ喋りながら、教室に入ってきた。
いじめっ子A「本当災難だよねぇ~」
いじめっ子B、いじめっ子C、愛澤「ねぇ~」
いじめっ子A「私が殺したも同然なのに、自殺or事故死だよ!?」
ポジティブに、聞く耳持たないように…
そう自分に言い聞かせる。
いじめっ子B「ま、いいんじゃね。」
いじめっ子C「どうせ死んだんだし」
愛澤「そうそう!」
“どうせ”か…。
いじめっ子A「それもそうよね。死んだ人は死んだ人。もう、この世には居ないんだから」
アイツらは、教卓に隠れている私に気づかず話し続ける。
……………
ごめん。杏菜。
さっきまで、少しあったポジティブ。
でもやっぱり、ポジティブには…
なれそうにないや。