第6章 接着剤
教室に近づくにつれ、話し声が聞こえてきた。
教室をそーっと覗くと、まだ8時前なのに、3組の女子は全員いた。
LINEか何かで集めたんだろう。
教室から聞こえてくる声に耳をすます。
私はすぐに、自分の話をされていることに気づいた。
静かに深呼吸をし、また耳をすます。
いじめっ子A「あいつね、六つ子を脅して一緒に学校来てるらしいよ」
何を脅すんだよ…。
出来るわけないでしょ…?
他の女子達の反応は、まぁ、酷いとか最低とか性格悪いとか同じ反応ばっかり。
いじめっ子B「あっ。私も知ってるよ~。あいつ、六つ子殴ったことあるらしいよ~???」
殴ったことなんて一度もない。
てか、逆に皆のケンカを見てる方が多いし。
嘘をばらまかれ、私は教室に入りずらくなってしまった。
どうせ、男子にもばらまくんだろう。
私は女子トイレに向かった。