第8章 入社試験
太宰とユウリは笑い
「「武装探偵社へ ようこそ」」
「うふ よろしくお願いしますわ」
「い痛いそこ痛いってばナオミごめんごめんって!」
谷崎潤一郎
能力名『細雪』
その妹 ナオミ
敦は腰を抜かしたのか座り込んだ。
「ぼ僕を試すためだけに……、こんな大掛かりな仕掛けを?」
「この位で驚いてちゃ身が保たないよ?」
敦は座り込んだまま後退りした。
「いやいや!こんな無茶で物騒な職場僕 無理ですよ!」
「おや、君が無理と云うなら強制はできないね」
太宰の言葉を聞いた敦はほっとした顔になった。
しかし、次の言葉で敦は固まった。
「となると君が住んでいる社員寮引き払わないと、あと寮の食費と電話の払いもあるけど………大丈夫?」
敦は涙を流しながら思った。
《せ 選択肢無いじゃないですかああああぁぁ!》