第2章 出会い
一年後
「わしは、少し用事があるからこの公園で大人しく遊んでなさい。」
「わかった!じいちゃん」
私は一人でブランコで遊んでいると、
「ん?」
ブランコの前にあるベンチに一人の男の子が座って持っていたビニールから何かを出して食べていた。
私は気になってブランコから降りてベンチの近くに行った。
「何食べてるの?」
「え?」
男の子は驚いた顔をして
「駄菓子だけど」と言った
「ふ~ん」
「・・・・」(じっ)
「・・・・・・」(もぐもぐ)
「・・・・・・・・」(じっ)
「・・・・・・・・・はぁ」
「一つあげるから、こっちおいで」
呆れながら駄菓子を差し出してきた。
「良いの!?」
「欲しいんでしょ?」
「うん!」
私は男の子の隣に座って駄菓子を食べた
「美味しい!」
「そう」
「お兄ちゃんは何て言う名前?私はユウリ!」
「いや、知らない相手に名前言っちゃダメだろ」
「え?知らない人じゃないよ。今は知ってるよ?」
きょとんと首をかしげた
すると、苦笑いしながら
「そっか、僕は乱歩。」
「うん!乱歩兄ぃ、よろしくね」(ニコ)