第6章 想いが届く日
次の日、私は教団の近くの街へ出ていた。リナリーに昨日のお礼の物を買うためだ。今日は休みなので、イノセンスも団服も身につけていない。
リナリーは何が欲しいのかな?可愛いし女子力高いから、やっぱオシャレする時に使えるものかな?だったら香水とかアクセサリーかな?
そう考えていると、誰かに名前を呼ばれた。
「あれ?みずき?みずきだろ?」
「?はい、そうですが……ってあれ?」
振り向いた先にいたのは、前に任務先で会ったティキだった。
「ティキ、だよね?そちらの人達は?」
知らない人がいたからか、少し冷たい口調になってしまった。
「俺の仲間。こっちがモモでそっちがクラック。んでもってこいつがイーズ。モモ、クラック、イーズ。こいつはみずき。前に南アメリカで知り合った」