第3章 アレン、入団する
「はぁ……男型が良かったなぁ………」
「……でも女の方が早く動けるだろ?」
「だけど、抑えつけられたら力じゃ敵わないもん」
「じゃあその練習するか?」
「……また明日ね。今日はもう終わる」
「そうか」
明日も一緒に鍛練する約束をして、私とユウはそれぞれの部屋に戻ることにした。帰る途中にあの少年が入団したことを知ったが、ユウはチッと舌打ちしてさっさと部屋に戻っていくだけだった。
(全然興味ないんだなぁ……。ま、いっか。私も早く寝よーっと)
そうして私も部屋に戻っていった。