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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第5章 うなれ体育祭


「やられた!」

B組のクラス単位で行われたとされる作戦、予選を私たちA組の個性観察の場として見ておけば、後の予選で有利に運べる。引け目を感じているはずのB組ならやりかねない。

「人参ぶら下げた馬みたいに、仮初の頂点を狙うよりさ。」

人参?ぶら下げた馬?餌に釣られた哀れな家畜って事?今彼は、確かに、私の前でそういった。ついでといわないばかりに、爆豪君の過去まで掘り下げる。
こんなに腹が立つことなんて、あるかしら。私たちが負けじと狙った1位を、餌に釣られた家畜だと哀れんだのだ。許せない、今このときばかりは順位なんてどうてもいい。

「爆豪君、予定変更だよね?そうに決まってるよね?」

「当たり前だ...。デクの前に、」

「「こいつら全員殺そう...!!」」

おいおいマジかよ、見たいな視線を横から感じるが知るか、腹が立って仕方が無いのだ。
奥で、オレンジの髪の女の子が煽ってきた奴に注意するも、それも含め嫌味だ。

「恨みを買ってしまったヒーローが敵に仕返しされるって話。」

「くっ、ぐぐん、んっんん!!」

「おおォォ、おっ、おぉ、おおォォ...。」

怒りを堪えるように顔を歪ませる、何から何まで癪に障るようなことばっかり言ってきやがってこの野郎。

「爆豪、原操落ち着けって!冷静になんねぇとP取り返せねぇぞ!!」

「っし進め切島!俺は今、すこぶる冷静だ!!」

拳で爆破を起こし精神統一をしたようだ。私も無意識に切島君の肩を強く握る。

「お前、マジで、ムカつくんだよ!!!」


私の怒りだって大爆発なのだ。
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