第5章 うなれ体育祭
「ヒーロー科!!1年!!A組だろおお!!!!」
プレゼント・マイク先生の熱い紹介で、熱い歓声に迎えられた。切島君は持ち上げられて緊張するって言うけど、爆豪君と同じで、只々上がる。
台の上に立つは18禁ヒーローミッドナイト。うっわ、すごいスタイル、いいな、あんなぼっきゅんぼんとか、羨ましい。
「選手宣誓!1-A爆豪勝己!」
爆豪君が名を呼ばれ、壇上に立つ。入試1位だったからと周りが言えば、普通科のクラスがつっかかってくる。そこまで僻むなら、実力を見せてみればいい。次にその壇の上に立つのは私のはずだから。
爆豪君の適当な選手宣誓に、思わず苦笑いをしてしまった。彼らしい、それに自分を追い込んでるんだろう。私も、負けてられない。
「早速、第一種目と行きましょう!今年の第一種目はコレ!!」
障害物競走。モニターにでかでかと表示された種目名。コースは外周約4km。個性の使用は自由、なんでもござれって感じね。11クラスの総当りとなると人数の多さが尋常じゃない。こんな狭い門をスタート地点とするなんて、最初から頭を使えって事ね。
青色のランプが全て、消えたと同時。
「スターーート!!!」
掛け声が上がって、ある程度は走る。人の波に押しつぶされそうになった瞬間、重力因子で私の重力を軽くする。轟君の最初の仕掛けも上手く交わせた、でも交わせたのは私だけじゃない!
直ぐに重力因子の操作を解いて、歩行に戻る。こんなところでバンバン個性を使ってられない、後に温存しておかなきゃ。後ろで峰田君が「ざまぁみろ!」と騒いでる声がいきなり消えて、緑谷君の声が聞こえた。
「第一関門 ロボ・インフェルノ!」
ああ~、あんまり個性使いたくないのに~!!!