第3章 プラマイゼロ * 宮地清志
「食べた分くらいはカロリー、消費できたんじゃねぇか?」
『だからって、この方法は…。』
「でも気持ちよかったろ?」
『まぁ、そうだけど…。』
お互い何も纏わぬままベッドに寝転がる。
清志の腕に頭を乗せ、もう片方の腕で包み込まれる。
こうして裸で、肌同士が触れ合っているとすごく安心する。
不意に清志の肌に触れたくなって、清志の心臓辺りに手を添え、唇を寄せる。
「どうした?」
『ううん。なんか好きだなー、って。』
「それは、誘ってんのか?」
『えっ?』
「よし、勃った。」
『ちょっ、待って。』
「待てねぇよ。」
…夜はまだまだ続きそうです。