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続短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】
第11章 夏の約束 漣ジュン
「セミ、うるせぇ」
木陰でジュンが溢した。
「一週間の命よ。許したら?」
「こんなに鳴いてんのに振り向かねえメスが悪い」
「一理あるね。」
ボタボタとジュンから汗が垂れる。そのとなりでベンチに腰かけた一人の女子が涼しげに本を読んでいる。
「漣、時は金なりって言葉わかる?」
「わかるよ」
「では、私に何か言うことは?」
女の子は本を閉じた。またジュンから汗が落ちた。
息を整え、言った。
「時間に遅れてすみませんでした」
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