• テキストサイズ

続短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第8章 一途なワガママ 青葉つむぎ


彼は、信じられないものを見るように私を見た。


「なノ………?」


私はその声と姿を見ても誰かわからなかった。

目の前の、何かに怯え、何かを嫌悪する………


夢ノ咲学院の男の子が。








































「夏目ちゃん?」


私が話を聞くと驚きの真実が明らかになった。


「その呼び方やめてネ、呪うヨ」

「冗談だよね………?」


彼は何とも言えない顔をしたが、怒っているのはわかった。

女の子だと思っていた相手がまさかの男の子で、自分より大きくなっていて声も低くて…………


「………もう帰っテ」

「…でも」

「何をしに来たのかしらないけド……お願いダ。ここでは何も聞かないデ。何も見ないデ。何も感じないデ。」

「………夏目ちゃ「その呼び方やめてってバ」」


彼は、下唇を思いっきりかんで拳を握りしめた。


「を巻き込みたくなイ」






















これは、一年前のお話。

まだ私が空っぽだった、何もない日のお話。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp