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続短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第6章 これが最後 天祥院英智


純白、というのだろう。
ヒラヒラとしたドレスは私の憧れだった。

小さな教会。


友人と家族しかいないけれど。



「」



そして、あなたがいる。



「ねぇ英智くん」



私は微笑みを浮かべて、あなたの真向かいに立つ。



「待たせて、ごめんね。」



真っ白な封筒を彼に渡した。



「ありがとう、生きたよ。私は生きてるよ。」



密かに続いていたあの日の文通。

病院暮らしも飽きて、生きることを諦めていた。
そこに、英智くんが現れた。あなたとの文通のせいで、私は生きないといけなくなった。



「ありがとう」



それがとてつもなく嬉しい。



「…………………うん」



純白のタキシードに身を包んだ彼は笑った。
笑ってくれた。




「一緒に生きよう、」



彼は私から手紙を受け取った。



それが、最後だった。


これが最後。






長年続いた、私たちの文通はようやく終わった。

























































『英智くん

出会ってくれてありがとう
君の手紙は、私に生きる希望をくれました

生きてて良かったと、心から思うのです

今はただ、それだけです


お返事はいりません』

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