第1章 遅い体質
2-A
部活に入ることもしなかった私は
クラスの中でも変人と認識されてしまっている
「うーん………」
じっと、クラスの人間観察をするのが私の日課
え? 気持ち悪いって??
そんな、みんなだって防衛本能で第三者を見張ったりするでしょうに
私と同等でしょ
(あれぇ………今日はプロレスごっこしてないのかな……
岡田くんと松原くん、今日は会話してないし…………)
よく、女子は『ほんと男子って子供よねぇ』なんて言うけど
私にすれば、それはいいネタだよ
私はその時点ですでに変人なのかもしれないな