第19章 ある飲み会
side 中也
生まれて十四年。羊にいたこと八年。マフィアに入って六年。白と出会って五年。付き合って一年。
白と初めて会った時から多分俺は白に恋をしていたんだと思う。
白が入った時、白は首領のお気に入りで、直属のお気に入りの青鯖と白を組ませた。
でも白は不満タラタラで。
頑なに太宰の名を呼ぼうとせず、「包帯」と呼び、俺に甘えてくるようになった。
白は青鯖が俺の事を好きだと勘違いしていたが。(ホモかよ!?しかもあの青鯖?!)
…でも本当の処は違う。あの青鯖は、本気で白の事が好きだった。
もう俺のモノだがな。
「……中也に負けたのなんて生まれて初めてだよ」
「ああそうか。アイツはマトモだったって事だ」
「非道いなぁ」
「あれ、中也と包帯じゃん。如何したの?」
「私の扱い!!!」
「「ざまぁ」」
生まれて七年の記憶がない俺だが、残りの十四年のうち、この一年が幸せ過ぎて、少し怖くなったりする。
アイツの人生の中でこの一年はどんなモノなんだろうか。
少しでも幸せと思っていてくれたらいいんだがな。
腕の中ですやすや寝てる白が可愛い。……くくっ、よだれ垂れてるぞ。
「……俺は幸せ者だな……」
ちゅっとキスをする。果てしなく、いとおしい。