第2章 始まり
side 白
「君は逸材だ。ウチでその力を使わないかい?生きていく上で必要なモノ、全てあげよう!如何だい、悪くないだろう?」
十五で家を追い出された私は、彷徨っていた途中白衣を着た、幼女を連れたおっさんに、声をかけられた。
「おじさん、何者?」
「町医者だよ」
ただの町医者が声かける訳無いでしょ。
「…裏は?」
貴方に目的があるのは判ってますよ。という呆れと共に聞くと、ヘラヘラした空気から一変。
「ポート・マフィア首領」
二度位下げた空気と共に、物騒な事を云った。
なのに私は冷静だった。寧ろこの状況を楽しんでいた。
口角を上げて、…笑うの久しぶりだ。
「私の名前は碧紅白。好きなモノはラズベリー、嫌いなモノは退屈。能力を二つ持ってる。気が向いたら世界を滅ぼせる。…いいよ。おじさんの力になってあげる。でも、私は高いよ?」
それが、私の人生を大きく変えた瞬間、ポート・マフィア首領の森鴎外との出会いだった。
珍しい容姿の私は彷徨っていた途中で色々あった。
攫い屋とか誘拐とか。風俗とか。
でも自慢の頭でそれを無かった事に出来た。
だから其れも無視とか出来たけど、予感が、付いて行けと云った。